この度、遅くなりましたが、Gem Information 第41号発行の運びとなりました。
Gem Informationもだいぶ間が開いてしまい、本当申し訳ございませんでした。
国内外にいろいろ記事を投稿させて頂きましたが、
やっと皆様に直接お伝えすることが出来て、光栄です。
また、続けて取り組んで参ります。
41号の内容についてお伝え致します。
☆近年の合成ダイアモンドの状況と簡易鑑別での判別の手がかり
近年、ダイアモンドの合成技術が進歩し、その宝飾品への混入が心配されています。
今回その合成ダイアモンドの合成方法や特徴および鑑別方法をご紹介致します。
鑑別技術はラボで用いられている高度な鑑別機器を用いた検査方法と、
顕微鏡を中心に簡易な検査で手がかりを得る方法をご紹介致します。
☆パラサイト・ペリドットの特徴
パラサイトに含まれるオリビン部分を宝飾用にカットされたものが市場で見られるようになりました。
そのインクルージョンは極めて特徴的でその由来を垣間見ることが出来ます。
宝石学的な特徴とその原因となる石の由来について考察します。
☆タンザニア産の一風変わった宝石
レアストーンとして紹介される近年見つかったミントグリーンのダイオプサイド、
オレンジのカイヤナイト、サンベリルと呼ばれる内包物が特徴的なベリルをご紹介致します。
☆ラマン分光機B&W Tek社のGemRamtmのご紹介
スイスSSEFのディレクターであったDr. Hänniによって宝石用に調整されたラマン分光機が発表されました。弊社でテストすることが出来ましたのでご報告致します。宝石や化学に詳しくない方でも簡易な宝石の鑑別が出来る装置になっており、宝石ディーラーだけでなく、鉱物を扱う方、大量な商品を扱う小売店などでもご利用頂けるものになっています。
☆変則的なカラーチェンジのバストネサイト
変わったカラーチェンジ(シフト)をするというバストネサイトが鑑別に持ち込まれました。その特徴とカラーチェンジの起こるメカニズムについて考察いたました。
☆マダガスカル産とパキスタン産の変わったエメラルド
アクアマリンがクロムを含んだようにとても青みの強い、エメラルドがマダガスカルから報告されました。その特徴を見ていきます。また、バイカラーのように明瞭なカラーゾーニングを示すパキスタン産エメラルドについてもご紹介していきます。