2021年7月に日本宝石協会(JGS)様からご依頼いただき、近年LEDに変わりつつある、ライトについて公演を行いました。その講演の資料をご案内します。こちらは試しにコエフォントスタジオ様のAlによる音声のナレーションでお送りさせていただきます。
主な内容:
日常生活で用いるライトにLEDが多くなってきました。 そのため、これまで使われていた白熱灯はほぼなくなりつつあり、 蛍光灯もどんどん使用頻度は減っております。しかし、宝石を見る上でこの光源の変化は大きな違いがあります。 現状のLEDは波長が大きく偏ったもので、特に青緑(シアン)が弱い傾向があります。 そのため、青系統石特にブルースピネルはだいぶ色がくすんで見えてしまいます。
また、最も困っているのがカラーチェンジタイプの宝石です。 これまでの白熱灯と比べ、カラーチェンジは見えにくくなっています。 その一方で短波長のLEDは水銀ランプの紫外線ライトより身近なものになっています。 それによって宝石の蛍光を簡単に楽しめるようになり、 蛍光性のある宝石が人気が高まっている状況も見られます。
この講演では光源の違いによる見え方の違いについてご紹介し、 宝石を評価する上で必要なライト、ふさわしいライトなどについて紹介するとともに、LEDで変わる宝石の楽しみ方について考えてみたいと思います。